今回BMW Z4ロードスター(ビーエムダブリュー Z4)は、以前エムワイオートにて修理をさせていただいたVRS製フロントスポイラーの箇所を、更に強くヒットしてしまい再入庫となりました。 見ためはとってもカッコ良いのですが、やはり一般道では低さが災いとなってしまうようです。
今回は、スポイラーからの突き上げでフロントバンパー本体も損傷してしまいました。
スポイラーの上部側左右の先端細い部分は修正不能なほど割れてしまっています。
バンパーは全体的に上部にずれてしまい、ボンネットとの隙間が詰まってしまっています。
車体からバンパーをはずします。
フロントバンパー本体のスポイラーによる突き上げでできた損傷個所は、熱を加え押しながら丁寧に形を復元します。 パテでの成型を極力避けるのは、バンパー樹脂とパテでは熱膨張率が違う為、修理後パテのエッジ部分がちぢれたようになるトラブルが起きてしまう為です。
2液型のプライマーサフェーサーには柔軟化剤入りのものを使用します。
VRS製フロントスポイラーの新品が届きました。 一部を残しボディー色に塗装します。その為の足付け作業です。
マスキング後、塗装作業に入ります。
塗装には、耐すり傷性(傷が付きにくい特性)光沢性に優れたクリヤを使い施工します。 スポイラーのボディー色を入れない個所は、カーボン地のアクセントととなり、その箇所も含め全体にクリヤを施します。
今回使用のクリヤは希釈用シンナーを使用しないタイプで(もちろん原液の時点で一般のスプレーガンに使用できるレベルの希釈はなされていますが)ゆず肌のピッチが大きくBMWの元々の塗装肌に限りなく近くなります。
修理完了です。 ボンネットやフェンダーとの隙間も元どおりに取り付けを終えました。
スポイラーの取り付け具合は、ほぼ加工を施さずきっちりおさまりました。
今回BMW Z4ロードスター(ビーエムダブリュー Z4)の修理は、車両保険扱いでしたので保証期間中だったボディーコーティングの再施工は保険適用対象となりました。 この度は、エムワイオートをご利用いただきましてありがとうございました。(金井)